ワークショップ続く

こんなに連続で同じ内容のワークショップをしたことが無かった。毎回メニューを少しずつ変えるのだが、全体的には同じことをやっている。３種類のワークショップをすでに３回ずつは行った。それなりにチャレンジが毎回あり学ぶことや反省することもあり、とても良い経験になっている。日本人がコスタリカで演劇を教えるなんて言うチャンスは滅多に無いだろう。

今朝はいきなり停電。コーヒーも飲めないで目が覚めない僕はワークショップがあったダンススタジオのおじさんに少しだけコーヒーをわけてもらった。ついでにパンもすすめられて、有り難く頂いた。すっかり元気になってから３時間のフィジカルコメディーのワークショップをテアトロ・アビヤヤーラのメンバー６人を相手に行った。時間も長くて、出来る役者達なので２人のシーンも３人のシーンも上手く作らせることができた。才能がある役者は教えやすいと非常に思った。デモンストレーションでも笑ってくれるので、調子にのって張り切ってやっていた。僕もやっぱり役者なので人前でやるのは気持ちがいい。デービットさんに僕のフィジカルコメディーの演技について褒められて嬉しかった。プロの人に言われるのは最高だと思う。


次のワークショップまで３時間あったので、ゆっくりとサンノゼで過ごした。まずはお洒落な「カフェ・ムンド」で食事。海鮮パスタはちょっといけなかったが、コーヒーを２杯飲みながら「ベロニカ」を読んだ。奇麗に演出されているこのレストランが心地よかった。


ダウンタウンを歩きながらまたまたウィンドウショッピングとピープルウォッチング。買ったものは特に無しで、おいしいクッキーだけベーカリーで買ってから次のワークショップ会場まで歩いた。ゴミが落ちているのを写真であまり周りの人に気付かれないように撮ってみた。なんだか、散らばり方と背景のバスが芸術的。


午後のワークショップもフィジカルコメディー。２時間なので、ちょっと内容も少なくしたが問題なく順調にいった。通訳があまり上手じゃなかったので、ディスカッションは上手くいかなかったのは仕方がなかった。もともと僕がスペイン語が出来ないのが問題であったわけで、本当にもっと勉強したいと思わせられた。若い役者達はまあまあの出来で、後から話しをしていたら、これからみんなで劇団を立ち上げるらしかった。今リハーサルをやっている劇にこのワークショップで教えてもらったことが役に立つといわれて嬉しかった。旗揚げ公演は９月らしい。メールで報告してくれると言ってくれた。初々しくて微笑ましかった。


家に戻り、NBAファイナルの最終戦でボストン・セルティックスの優勝をテレビで見届けてから、また読書に更ける夜になった。