移動日のオフ

プンタレナスの海岸沿いを朝一番に走ることにした。湿気のせいでかなり汗をかいた。久しぶりのジョギングで足が重かった。ホテルに帰り朝食を食べているとどんどんとまた汗が出てくる。シャワーを浴びていると、突然停電。水もだんだんと勢いを失う中、なんとか終了。水はその後、一滴も出なくなった。また汗をかきながら荷物をまとめて、ホテルを出た。バス停まで歩くだけで、もうシャツがびっしょりしていた。こんな暑さは久しぶりだった。日本の蒸し暑い夏はちょっと待ち遠しくないと思った。
書き忘れた事を思い出した。昨日、ホテルにチェックインして、テレビを付けたら、「ドラえもん」がスペイン語吹き替えでやっていたのにびっくりした。ジャイアンの高い声があまにもあってなくて、吹き出してしまった。久しぶりに聞いた、何か失敗した時の効果音が懐かしかったが、そう言えば陽気なM子先生が先週口ずさんでいたのを思い出した。
サンノゼ行き満席のバスに乗り込んだ。そしたら、何でかわからないが、バスの中であの「ドラえもん」の効果音が聞こえた。一回目は耳を疑って聞き流したが、二回目に聞こえたときはそれが誰かの携帯電話のリングトーンだと言う事がわかった。このつながりってなに?

サンノゼに着いてから、国立劇場、文化広場、ヒスイ博物館を訪れた。だんだんと町の地理がわかってきた。さんざん迷って歩き続けてからだが、観光客らしくなてきた。民主広場で雨も降っていなかったので「ピエドラ」の続きを読む事にした。

「愛には会話は必要ではない。愛は愛自身の声を持ち、愛自身が語るのだ。」
確かにあの時は僕が会話をしていると言うよりは愛が語っていたような気がする。何にも逆らわなく、ただ物事は愛が動かしていったのではないだろうかと思った。
ロクサナさんの家に一度より、これからの予定変更を確認。ワークショップの数が増えていた。もっと稼げるし、新しい人達との出会いもある。色んなチャレンジも待っている。もちろん楽しみも。
家に戻ったらリリアナさんのお母さんが来ていた。状態もすっかりよくなったみたいで安心した。「Bucket List」と言う映画のDVDを見る事になった。末期がんの患者二人が人生の最後にやり残した事をやるという内容の感動する話しだった。ベテラン役者のジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンはさすがに演技が上手い。癌はまだ身近に感じ、やっぱり古賀先生や僕の親父の事を考えてしまう。一人で見たら大泣きしていたのではないだろうか。
ふと外を見たら素敵な夕焼けだった。普通だったらすぐにでも写真に収めようとするのだろうが、今日はその手に入れることの出来ない一瞬の美しさをそのまま見届けていたかった。そのままの自然の形で受け入れたかった。愛するときに愛自身が語っている様に。
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