七夕の夜に

日本に七夕の日に居たのは7年前だ。その日に何をしたかも覚えていなくて、去年の七夕の日もきっとアメリカにいたのだろうが、特別は日ではなかった。今日も何をしたわけではないが、洞爺湖のサミットの初日だったのでニュースにかじり付いていた。

地球温暖化はすでに身近に感じるものであって、梅雨明けも例年より早く、今年の夏は去年よりも暑くなると予測されている。確かに暑い。これでまだ7月の初旬。熱中症に注意が必要だ。エコに関する事が頻繁にテレビや新聞で騒がれるようになった最近だが、一人一人は忙しくて仕事があって、楽しいこともしたくて、エコのことは少ししか出来ないのが現実だろう。一般人にとってリサイクル、エコバッグ、節電、省エネ、公共交通機関や自転車を使う事以上に何が続けてできるだろうか。それだけを沢山の人々が心がけるだけで、CO2をはたして減らすことができるだろうか。

今回の洞爺湖サミットにもあまり期待は出来ない。G8だけが CO2を規制しても地球全体に変化が起きないと主張して、制限の姿勢を示していないアメリカ。インドや中国は今の問題はG8の国に責任があるとし、もちろん規制に意欲は無い。地球人としての責任を持つような自覚を行動で示す事が出来る国が果たしてあるだろうか。

芸術関係の仕事をしてきた僕にとって、エコと言うものはほど遠かった。演劇は無くても人々は生きていけるものだ。農林水産業や医療は現代の生活に欠かせないものだ。教育の中でも一番最初にカットされるのは芸術で、芸術の中でもマイナーなのが演劇で、一本芝居をやるのにもかなりの資源と人力を使わなくてはならない。それにお金を払って人が見に来ればいいと言うものだろうか。確かにやっていて楽しくてやりがいがあって、僕も今まで沢山のお金とエネルギーを投資してきた。それを継承していくのが自分の役目だと思っていたが、地球温暖化により、災害も多くなり、食料危機やエネルギー危機や不況等が深刻になって行った時に、演劇を見る人が果たしているだろうか。地球が人類がそう言う方向に進んでいるように見えるのは決して僕だけではないだろう。僕自身が歳をとってから食べて行けるとかの問題以上に、地球上での人類の生き残りがかかっている。自分が生きている間だけではなく、これからの人類の将来の大切さを考えたら、現代生活のあり方を変える他に方法以外に人間が生き残る方法は無いように思える。演劇の存在する意味や場所がこれからもあり続けるのだろうか。

こんな七夕には地球人の繁栄を願うだけである。僕には出来ることが少ないが、やれる事はやるようにしたいものだ。

コメント

匿名 さんのコメント…
私も自分の出来る範囲で生活の中で省エネや、地球にやさしい生活を心がけています。

心がギスギスしてきた時こそ、人は演劇や、音楽に心の安らぎや、和みを求めるのではないかと私は思いますけど・・どうかしら???食糧危機や、自然災害、エネルギー危機がもっと深刻なものとなっていったら演劇にお金をかけてはいられないかも知れないけれど、それでも人はお金をかけない演劇や音楽を上演し、楽しみ 心の癒しを求めるのではないかと思います・・・な~んて自分が音楽や演劇が好きだからそう思うだけかもしれませんが???

私のコメントが迷惑になっていなくてよかったです。
実は、この一年?半年・・私の周りの環境や、生活の状況が今までと大きく変化し、私自身、自分の位置、居場所、いる意味、これからの将来的なこと、生き方などを模索している状態なのです。だから 試行錯誤しながら前へ進もうと頑張っているTatsuyaさんのブログを読んで、共感する所があり、励ましているというより もしかしたら、私が励まされているのかもしれません。
独り言のような 現在の心境を綴るブログ毎回楽しく読んでいます。

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