さよならアメリカ...LA出発日

出発日。快晴の空の下、Pacific Coast Highwayを車の窓を開けて走った。Malibuと言う海岸沿いの奇麗な街を通った。渋滞を恐れているので、途中で駐車して景色を眺める時間もとらずにそのまま通り過ぎていった。なんだかもったいなかった。

無事に余裕を持って空港に到着。チェックインを済ませてからコーヒーを飲んでゆっくりしていると、となりに座っていた人と何故か会話をしていた。こんなところがアメリカなのだ。他人でも誰とでも世間話をする。会話は嘘でも本当でも関係ない。その瞬間の付き合いだけなのだから。

そしてまた飛行機に乗り込んだ。非常口の席で足をゆったり延ばせた。となりにとてもアメリカンな日本人の女子大生が座った。最初は日本人には見えなくて、「日本人ですか?」と思わず訊いてしまった。人懐っこい人だったし、福岡出身だったりしてなぜか色んなことを話してしまった。空港でも飛行機の中でもなぜか他人との会話を楽しんだりしてしまう。過去とか未来にとらわれずに会話をできるというのはとても自由で気楽なのだろう。旅の途中での出会いは面白い。

今回を機内の映画ではブラッド・ピット主演の『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』The Curious Case of Benjamin Buttonを見た。年を重ねるごとに若返っていくひとりの男の姿を描いた映画だった。いくら愛していても共に同じような人生を送ることができないのは物悲しかった。決してハッピーエンドにはならないこのストーリーは、どちらかが死ぬまで話は延々と続き、最後の方は見るのが嫌になるくらい疲れた。あまり意味のないシーンがあったので、絶対にカットできたと思わずにはいられなかった。

成田に遅れて到着し慌てて福岡行きに乗継をして、バスに乗り佐賀へ戻り、実家にとめていた車に乗って多久のアパートにやっとたどり着いた。とても長~い旅でどっぷり疲れたが、夕飯を作って待っていてくれる嫁さんがいる我が家に一歩足を踏み入れると、とっても安心する自分がいた。

This is my home, indeed it is. It's good to be home...genuinley I felt so.

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