Last trip to NYC (for a while... at least)

親友のKazと素敵な嫁さんのSaeちゃんに会いにNYCに出掛けた。とっても楽しい週末を過ごさせてもらった。本当に幸せな二人は僕にも幸せを分けてくれる。

長くNYCに住んでいる二人だが、ブロードウェーでミュージカルを見たことが無い事を先月訪れた時に発見したので、今回は「オペラ座の怪人」を見に行った。ブロードウェーミュージカルの大御所(「コーラスライン」、「キャッツ」、「ファンタスティックス」等)が消えていった中、「オペラ座の怪人」は現在ブロードウェーで一番長く続いているミュージカルだ。トニー賞も何回ももらっている。もちろん今日の公演も完売。

クライマックスのシーンでクリスティーヌは恋人のラウルを助けるために怪人にキスをする。その瞬間に怪人はクリスティーヌを自分の物に出来ない事を知らされる。二人を追いやって怪人が一人で怒りと悲しみで暴れていると、ふと猿の人形のオルゴールが動き出す。明るいはずのメロディーが切なすぎる。そして、怪人は醜さをずっと隠していたマスクだけを残して姿を消す。もう誰も自分の存在を見つけないでくれと言っているかのように...

「オペラ座の怪人」は3回目だったが、やはりブロードウェーのレベルは最高だった。本当にごく少数の選ばれた人がそのステージに立つ事ができる場所で、歌と踊りと演技と容姿が揃った役者を目の前にし、世の中には神様に全部を与えられた人もいるのだと実感させられた。このキャストが一人でも辞めたりしたら、すぐにでも代わりたいという役者も同等の才能を持っている役者もきっと沢山NYCには存在するのだろうと思った。まさにブロードウェーと言う場所は演劇の世界の頂点だ。

爽やかな気分で劇場を後にして、ブックオフ・マンハッタン店へ日本書を買いにいく。「11分間」と言う本をちょっと立ち読みしたらのめり込みそうになり、すぐにでも家に帰って読みたい気持ちを押さえて購入する。快晴のマンハッタンを歩き、サブウェイに乗ってクイーンズに着いてからはやっぱり日本酒を買いに行く。「綺羅」と「鬼殺し」に続いて、今回は長野のお酒「くろさわ」の一升瓶を買った。これも待てないくらいにすぐに味見をしたくなる。

Saeちゃんの手料理を待つ間Kazと九州弁でしゃべりまくる。これもKazにとってみたら僕が帰ってしまったらあんまり出来ないことだろう。そして、とっても美味しい料理に舌をつつみながらいっぱい日本酒を飲んだ。酔ってしまうと悩みを全部打ち明けてしまい、今まで考えてなかったアイデアを発見させられた。

良く眠れた翌朝(昼?)も話しを沢山していると、すっかり帰りがたくなったが帰路につく事にする。これでしばらくこの二人に会えないと思うと寂しくなったが、あまりそれを見せたく無いのでさっさと車に乗り込む。「またすぐ来そうだね」って言うコメントは寂しがりやの僕にはとっては当然のように聞こえたが、これからは現実的にきっと無理であろう。

「どうしようもない奴」であっても少しでも友達と思ってくれている、そんな素晴らしい二人に出会えた事は奇跡で、僕のささやかな人生に喜びを与えてくれるのだと実感した。

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