デンマークにて

デンマーク研修がどんどん進んでいったが、なかなかブログを書く気になれなかった。と言うのも、この5日間の学校や施設の訪問で色々と考えさせられ、また価値観を揺すぶられたこともあり、あまり学んだことや感じたことを消化しきれてないように思う。自分の人生を振り返る良い機会になっている。

僕が31歳でアメリカの大学で助教授になった時に初めて、社会の中で僕がどんな役目を担い、次世代をどのように育てるということに関わっているということを深く考えるようになった。それまでは、本当にただ我武者らに自分の夢を叶えるために必死だったのだと思う。

日本に帰って来て、僕は学校の先生ではないけれども、様々な場所で様々な年齢を対象に教える機会をいただき、教育者であるという立場を自分なりに保っているつもりである。だが、僕は何かを教えるというよりも、僕の持っている知識や体験してきたことをふまえて、一緒に考えるということをしている。ある意味、僕が教えることはあまり無くて、何かを学ぶように導くことしか出来ないのだと思う。

「考えさせる」教育。

デンマークでは学校や学童だけではなく、家庭でもそれが徹底されている。僕がこれからもやり続けたいことは、まさにそれだと思う。自分が持っている哲学が肯定されたようにも思えて安心する反面、これから日本の教育をどのようにしてその方向へ導いて行けば良いのかは解らない。自分のできることだけを狭い町の中でやることよりも、何か大きい改革を起こさないといけないと真剣に思っている。

あと5日間のデンマーク滞在が続く...。

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