「気持ちが本気だったら、それでいい...」

 人口2万人の町にある地方発ミュージカル劇団「多久ミュージカルカンパニー」(TMC)
の本公演、ミュージカル「いのちのおはなし」では約1200人の動員があり、大盛況に終わりました。ご来場いただいた皆様に感謝です。

僕は劇作と演出として、TMCをリードしていっています。まだまだ発足二年目で唄もダンスも演技もレベルは高いものであるとは言えませんが、いいことがいっぱい詰まった団体です。一人一人がだんだんと素敵に輝いていき、いい顔になっていく姿を見れることは最高です。僕が演劇を志してきて本当に良かったと思うことができる、そんな団体です。

今年は保護者会も立ち上がり、団体の運営にしっかりとした役割をはたし、キャストやスタッフと一緒に公演までの道のりを歩んできました。保護者、スタッフ、キャストが一体になり、町ごと巻き込んで進んできました。4月から活動をスタートして、集大成である本公演までの一年間、本気で活動に取り組み、そして何よりも「心」を育て合ってきました。

お母さん達やお父さん達とキャストやスタッフ全員が集まっての解散式には、このミュージカルの歌の一つである「おとうさんのうた」をみんなで歌いました。

「 おとうさん 
僕が生まれた時に
震える手で
抱き上げてくれた
大好きなお父さん
あたたかい手と
大きなまなざし
ちょっとドジなとこもあるけれど
いつもはちょっと照れくさいけれど
ありがとう
いつも見守ってくれて
大好きな
僕のおとうさん」

その時、みんなが流していた涙に、この団体の魅力がきっとあるのです。

偽りなく、本気で感じて、賛同してくれる皆さんと一緒に、これからもTMCの活動を続ていきたいと思いました。

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