新しい種をまく

昨年度のしめくくりは、道場の子ども達19人を引率してGlobal Education Projectを行ってきた。志の高いAPU立命館アジア太平洋大学の留学生達と英語活動をする一泊二日の英語キャンプだった。何か本当に心がくすぐられて楽しくて仕方がなかった。子ども達が英語を通じることの喜びやもどかしさや、これからもっと英語を頑張りたいと思う様子が、キラキラ輝いていた。英語を学ぶ意味を少しでもわかってくれたのではないかと思う。

今回、GEPに英語の生徒全員行ってもらうことができなかったことが残念だ。本当に英語を学ぶ理由を発見することができる絶好のチャンスだったからだ。それを体験して実感できない子ども達はいずれ英語を辞めていく。英語を本当の意味で修得するのは難しい。その道のりも長い。学ぶ理由を体験しない子ども達は、英語ができなくてもいいと思ってしまう。才能があったとしても、その必要性を肌で感じない限りは続かない。これから国際化がもっともっと進み、英語が必要になるなんて、子ども達にいくら言っても本当に解るはずがない。頭の中だけで解っていても、それは解ったことにはならない。

英語の必要性を本当に知っていて体験してきた少数派の日本人である僕が、英語の必要性を子ども達に伝えても、本当の意味で理解できないのだから、体験させるしかない。英語を辞めていく子ども達には、せっかく英語を学ぶ理由を発見するチャンスがあったのにと思い、もったいないと感じてしまう。

蒔いた種は育つとは限らない。だから、僕の使命は蒔き続けることなのだろう。水をいっぱいあげて、やっと芽が出たとしても、どこかに持っていかれてしまうこともある。きっと僕が育てる必要がないということなのだろうけど、芽がでてから摘まれてしまうのは、非常に残念である。

胸は痛んでも、くよくよはしない。そして、とにかく僕は新しい種をまく。色んな場所で。色んな手法で。色んな人達のために。余計なお世話であっても。でしゃばりながら。

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