悪人

佐賀・長崎・福岡が舞台になった映画「悪人」を見た。

フィクションなんだけど、リアルをとことん追求した映画だった。もちろん演技も。内容は決してフィクションなんかでは無く、今の世の中で実際に起きていることだと思う。

人はみんなほんのちょっと間違っただけで悪人になりかねないと思った。悪人と呼ばれるような事をしたら、周りの色んな人間に迷惑がかかり、その連鎖反応ははかりしれないものなのだろう。そんなしがらみの中で、本当は人とつながりたいのにつながれない。つながりかたを知らない若者達。強がったり、いきがってみたり。出会いを本気で求めていても、本当の出会いに出会えない。本当の出会いに巡り会い、誰かと本気でつながることができるのは、奇跡なのかも知れない。

自分にとって本当に大切な人がいるのか。その人の笑顔を思い浮かべるだけで本当に幸せな気分になれる人がいるのか。いつしか、そんなことがあたりまえのようであたりまえでなくなっているような気がする。

本当の悪人は存在しない．．．そんな風に思いたい。そう信じたい。