ビル先生へ

あなたとは8歳で出会った。

出会った時の8歳の自分にとっては、まさに「ビル」のように背が高かったからビル先生と言って笑っていたことを、今でもはっきりと覚えている。

18歳でアメリカに渡ることになったのもあなたのおかげ。つまりは、演劇に出会って今の自分があるのもあなたのおかげ。

悲しい。確かに悲しい。だけど進まなくてはならない。

道場で英語を教えることが大好きだったあなた。どの生徒よりも大きな声ではしゃぐあなた。フレンドリー過ぎて生徒達にひかれても、関係無しで本気で向き合ったあなた。

今はもういないあなた。

あなたが誰よりも毎年楽しみで25年間も関わってきた英語劇。今年も担当した3つのクラスの発表を目前にして、3日前に他界したあなた。

あちらの世界で古賀先生に会っていますか?一緒に酒飲んでますか?ちょっと早すぎたんじゃないですか?

もうちょっと待って良かったのに。今年の英語劇祭は自分で言うのも変だけど、むっちゃ良かった。あなたの気持ちが生徒達の心に宿ってた。今年もビル先生が指導した生徒達は特に凄かった。優勝した姿を見せたかったと思う。

気持ちを押し殺して仕事をしていたこの数日間。やっと緊張がとけて、あなたが居ないことをしみじみと感じる。

佐賀に帰ってきてからの4年半の間、側で支えてくれたあなた。少しの間でも一緒に仕事をして、生徒ではなくて大人として色々な会話ができたこと、学ばせてもらったこと、笑ったこと、喜んだこと、すべてに感謝したい。


ありがとう、ビル先生。

次にどこかで会える時まで、あなたの心を感じながら生きてみようと思います。

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