ゆげTATS「いのちのおはなし」会 in 奈良

奈良県橿原市文化会館の小ホールにて、歌と朗読でつづる「いのちのおはなし」の公演を、旅をする音楽家の弓削田健介さんと開催してきました。弓削田さんが歌を作って歌い、そして僕が物語の台本を書いて朗読をしました。前回、短いバージョンを100歳のおじいちゃんお医者さんの日野原先生が来られたときに発表をした以外では、二人だけで単独の公演を行うのは実質初めてでした。他のプロジェクトでは一緒に何かすることはあっても、二人だけではあまり今までありませんでした。

せっかく奈良に行くのだったら、もう少し時間に余裕を持って行った方が良かったのですが、前日の出発ギリギリまで会議をしていて、やっとこさ夕方に電車に滑り込んだ感じでした。 奈良までは片道5時間電車でかかります。橿原市に到着したのは9時ぐらい。ホテルで眠ったらすぐに朝がきました。

しかも、最近の睡眠不足のせいで、ちょっとだけ寝坊。午前中はワークショップを予定していたので、あわてて会場にこれまた滑り込みセーフ。学童保育の指導員16名を相手にした身体表現ワークショップには16人が参加してくれて、ず〜っと笑い声がたえない2時間は、あっと言う間に過ぎていきました。みなさんノリも良くて楽しかったです。

そして、文化会館に移動して早速リハーサル。そして、本番を迎えました。第一部の「いのちのおはなし」は約30分。前回のバージョンから2幕と3幕を加え、それぞれで「いのち」をテーマにした感動(自分で言うな!)作品は会場の皆様の涙を誘いました。弓削田さんの歌は本当にすごくじ〜んときました。

第2部は東日本大震災チャリティーパフォーマンス「だいでんいっしょ」プロジェクトの活動の紹介と、弓削田さんの歌声にのせた被災地のスライドショーを見ながら、被災地への思いを共感していただきました(約45分)。歌「こえてゆけ」のメロディーが、凄く心に響き、会場がしんみりなった後、最後は大志くんと「富士夢まつり」のことを話して、Dream&Dreamで盛り上がって公演は終了しました。

英語で「感動」は「moving」と言います。動くという意味もありますが、まさに僕らも、会場の皆様の心も動きました。あったかくなったり、かわいそうに思ったり、また身近な幸せを改めて見つめ直したりする機会になったのではないかと思いました。少なくとも、僕は本当に幸せな気分になりました(自己満足だけではないと思いますが...笑)。

道中の電車の中でも色々と弓削田さんと語り合い、人生って本当にわからないものだと思いました。出会いという奇跡が、次の奇跡をよび、また新たな出会いで可能性が増えて行く。弓削田さんに出会ったのは丁度4年前の2007年12月。その7ヶ月後、ひょんなことで僕が帰国することになり、弓削田さんと再会しました。そして、僕と一緒に公演を、しかも奈良で行うことになるとは、想像もつきませんでした。

今回の二人の取り組みは「ゆげTATS」と命名しました。「ゆげた」と僕がアメリカ在住中に呼ばれていたニックネームである「TATS」を合わせたものです。あつくるしいわけではありませんが、「湯気がたつ」くらいにあつく語って歌います。今回の「いのちのおはなし」がもっと広がっていけばいいなあ...と思っています。

今回、僕らをよんでいただいた奈良県学童保育支援センター、「いのちのおはなし」を制作するインスピレーションときっかけをいただいた三重県のFフィールドの成田さんに感謝です。

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