演劇を教えること
最近、また演劇の本を読む様になった。僕にとっては演技論とか読むのが一番楽し い。読んだ本の内容に基づいて、レッスンを組み立て実践することが面白くてしかたがない。演技という答えが複数あるものを教えると、相手の反応により流れ や内容は変わって来る。想定していた辿り着く地点さえも違うときもある。それに、レッスンを始める瞬間まで、何をするか決めていない時もある。レク チャー、エクササイズ、デモンストレーションを通じて、演技とは何かを参加者みんなで考えてみる。むしろ、僕が一方的に教えると言うよりは、教えあった り、一緒に発見していくと言ってもいい。
演劇の先生が僕の天職だと以前、助教授を辞める時に学部長から言われたのを思い出した...
今では、週に一度しか演劇を教えなくなった。演劇を教えることしかやらなかった2年間が、今思えば天国に感じる。確かに演劇を教えている時が世界で一番楽しい時間だ。演劇をやる人達は輝く。精一杯素敵に輝く。そんな美しい人間性に出会うのを楽しみにしているのだと思う。
週に一回でも、演劇を教えることの幸せを味わえるのだから、まだまだ僕はラッキーだ。
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