「60歳のラブレター」

たまたまNHKで「60歳のラブレター」と言う60歳の夫婦がラブレターを書いたものを紹介する番組があっていた。遅い夕飯を食べながらみていたら、一瞬涙がでそうになって、こらえるのに必死だった。紹介された夫婦の中でも夫を亡くされている人もいらっしゃって、「会いたい、声が聞きたい」と言う言葉に胸を強く打たれた。僕の親父も丁度60歳で亡くなった。それから独り残された母親は、どんな気持ちでこの番組を見ていたのだろうか。それを考えると辛くて、でも何故か母親の前では感情を見せることが出来なかった僕だった。

東京大空襲の夜が初デートでその後会えなくても何通ものラブレターを交わした夫婦や、夫の生命線が短いのでペンで書いて祈る事を15年も続けている奥様などが紹介されていた。

いつの時代も何歳になっても人はロマンチストの素材を持っていて、それを素直に表現できる相手に出会えるかどうかなのだと思う。それぞれに表現の仕方があっても、さらけだし、受け入れる。何十年も一緒に楽しく生きて行ける人生のパートナーを見つけると言う事は奇跡に近いのだろう。だからこそ、そんな事が起きれば、これ以上の幸せは無いと思う。

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