魅了され続けるもの

尊敬してやまないBeginの歌詞にある....

「明日くるはずの幸よりも
過ぎて行く昨日の苦しみが
苦しみの方が愛しい
愛しいことを知りました」
(出典:「その時生まれたもの」)

そんな感覚を味合うのが、演出をやっている時だ。苦しいし、もがくし、答えなんてそもそもない。とにかく考えて、感じて、試行錯誤して、何かしらを導き出す。自分ではコントロールすらできそうにないものを、動かそうとする。

作品作りだけではない。制作でやることもいっぱいある。団員、保護者、スタッフとのコミュニケーション漏れがないように、とにかく密に連絡をいれる。みんなを巻き込む。

この作品と、こうやって苦労をかけて歩む道のりも、思えば、あと2週間弱しかない。そう考えると寂しくなった。それに、実は苦しみばかりではない。団員の成長、保護者の優しさ、スタッフの情熱、いろいろな感情と出会える。そこには、喜びも涙もいっぱい、いっぱいある。

こんなことをできることは他にはない。

だからこそ18歳の時に出会った、この演劇というものに僕は魅了され続けているのだろう。大好きなものを見つけている。そして死ぬまで生きる中で、ずっとずっと続けていくものなのだろう。

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