ちっぽけな自分という存在について

明らかにこの人類という文明は間違った方向に進んでいるとしか思えない。争いを繰り返すことを止めることは本当にできないのか。ここで僕がいくら嘆き叫んでも全く社会にインパクトなんて与えない。世の中には色んなひとがいる。人にはそれぞれの正義があるから、その正義を信じて貫き通そうとするのだろう。

僕が運営に関わっている多久ミュージカルカンパニーTMCは、今度、地元多久市の人権フェスタに出演することになった。「人権ってなんだろう」と題するミュージカルを作成している。人が平等に生まれ持った権利を侵害することを続けてしまう人間に対して、どんなことが自分たちでできるかはわからないにしても、誰かを傷つけないとかいう基本的なことを、改めて啓発していかないと、人権を侵害する人が増え続けてしまうのかもしれない。

人権ってなんだろう

みんな感じるものなのかな

生まれもっているはずだけど

目には見えないのかな

人権ってなんだろう

　いじめとか差別なのかな

　テロや戦争もなくならない

　目に見えていても

人権ってわからないよ

　　みんな平等にあるはずなのに

傷つける人がいる

　それが憎しみにかわり

仕返しを繰り返せば

永遠に続いていく

誰かが辞めないと

やめる勇気をださないと

人権ってなんだろう

　人権ってわからないよ

誰かを幸せにしたいと人間は誰しもが思うものだと信じたい。でも、身近な人は幸せするために、他の人たちを犠牲にするのはおかしい。おかしすぎる。シェークスピアの古典「ハムレット」でも、ハムレットがいくらリベンジをすることを考えて実行しても、結果的には幸せになれなかった。誰も幸せにならなかった。このように人類が残してきた教訓を、現代の人たちは活かせているのか。残念がなら、そうは思えない。

このもどかしい世の中に対して、大したこともできない、そんなちっぽけな自分という存在もいる。どうしていいかわからない。ただ、誰かが言い続けないと、何かしらやらないといけない。正直、人権フェスタに出演することで、どんな結果を生むのかという疑問もある。しかし、僕は僕のできること、つまりは作品を通じて、人権を守るためのメッセージを送り続けたいと思う。