TMC第3回公演「Forever Now〜永遠に変わらないものを求めて〜」を終えて

 昨年の4月からアイデアを考え初めて、一年越しで形になった今回の作品「Forever Now〜永遠(とわ)に変わらないものを求めて〜」。いっぱい、いっぱい感動を味わったこの一年間の舞台作品づくりだった。

多久への想いを沢山込めて書き上げた今回。学校が閉校になるように時代とともに変化していく中で、果たして変わらないものとは何なのか。それを見つけること、感じることで、この町の人々がこれからもイキイキと輝き続けることができるのではないかと思った。

「この町からつながっていく 愛という絆で
いつでも信じ合える きっと変わることない素敵な仲間と
この町といつ出会っても
いつしか気付いてく 人のあたたかさと豊かな自然に
その優しさをこの胸に」



「今を生きること」を本気で考えるだけではなく、みんなで感じてみたかった。

子ども達にとってみたら、哲学的でわかりにくアイデアからも知れない。だけど、あえてそんなテーマにしたのは、「今を生きること」が「舞台に立つこと」と同じだからだと思う。演じる時は「今を生きること」を本気でやっているのだから。昔や未来を考えるのではなく、
一生懸命にその空間と時空に本気で存在する。五感を使って生で感じ表現し輝く。そんな「今を生きる」生き方をいつも毎日できるなら幸せだが、きっとできない。ならば、舞台に立つ時だけでも、それを感じることができるのなら、演劇をやる意味はあるし、演じる続けることの理由になるのではないだろうか。

過去を振り返ることも、未来を描くことも大事だけど、それよりも今、目の前にある周りにあるものや一緒に生きている人達がいることを幸せと感じることができる。それが「今を生きること」だと思う。


 「耳を澄ませば 聞こえてこないか 
あの日 ささやいていた希望が
素直な心で 感じられた 
そう 明日への優しさ

ここにあるものと 新しいものと
残されるもの 出て行くもの
抱きしめられる いつかすべてを

過去と未来と思い出と 出会える時に溢れ出す
全部知っているさ 何も言わなくても」

いつもいつも「今を生きること」はできない。出来ない時があるからこそ、出来る時をより実感できるし、その幸せに気づくであろう。逆境に立たされたりチャレンジを目の前にした時こそが幸せだったりするものだ。

そんな想いを込めて今回の作品作りに臨んできた。


3年目を迎えたTMCのメンバーは、ミュージカルという形を通して何かを伝えたいという想いがより一層強くなってきたと思う。これからもっと町の人々に愛される市民ミュージカル劇団へと成長できるように邁進するとともに、応援や支えてくださる皆様に感謝する。

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