想いｘ出会い＝奇跡

想いさえあれば、良い方向に向かう。そんなことをバカみたいに信じる。

そりゃあ上手くいかないことももちろんある。でも、それがあるからこそ、面白いのかも知れない。難しいからこそ、やる意味や価値が出てくる。チャレンジがあるからこそ、達成感を味わうことができる。

そう言えば僕が演劇の道を本気で歩み始めた時、周りにいる才能のある人こそ早く辞めていったことを覚えている。「なんでだろう？」と僕はいつも思っていた。あんなに才能があるのにもったいないと。なかなか上手くならない自分は、そんなに大きい役なんてもらえない。だけど、とにかくやりたかった。いつかきっと上手くなってやろうと思ってやり続けた。

今でも、そんなに自分は上手くなっているとは言えない。ただ、一緒にみんなで演劇作品を作ることの喜びを何度も味わってきた。 その瞬間にしか起きない、奇跡に何度も立ち会ってきた。

演劇を何故やり続けるのか．．．。それは、新たな奇跡に出会うため。

生まれたこと、生きていることだけでも奇跡と言うけど、それを実感することってなかなかできない。だけど、演劇だったらできる。本番の瞬間には出会える。

その可能性に気づいた１８歳の自分は、何一つ間違っていなかったのだと今も思える。アラスカ、カリフォルニア、メリーランド、ワシントンDC、マサチューセッツと移り住んでいっても、コスタリカ、カナダ、チェコ、ポーランドに行っても、演劇で仲間に出会え、そしてその度に奇跡を感じた。

佐賀に帰ってきてからのこの約５年間もそう。色々な出会いにより新しいことが起き続けている。きっと神様ってやっぱりいて、この人とつながりなさいって時に、ちゃんと引き合わせてくれて、その人達と一緒にその人達としか出来ない奇跡を作り上げることができる。

これからも出会い続けたい、そんな奇跡に．．．。