帰国(帰佐)6周年

いつの間にか6年という時間が経っていました。長いのか短いのかはよくわかりません。日本に帰ってきてからというものあまりに濃密な時間を過ごしているので長く感じる一方で、忙しいと時が経つのは早く感じます。

家族が日本にいるからとか、恩師のためということはさておき、本当に自分が選択した日本に帰ってくるという道が正しかったのかと言うことは未だにわかりません。正しいというか間違っていたという考え方はしなくてもいいのかも知れませんが、時より2008年に日本に帰ろうと決めた時のことを思い返します。

2014年7月現在、相変わらず休みが無い日が続いております。何かしら仕事が無い日は、お盆、お正月、ゴールデンウィークくらいです。趣味を仕事としており、仕事を趣味としている自分は、それが楽しくてやっているわけで、休みが欲しいなんて贅沢は言ってられません。時より身体はキツいですが...。

様々な仕事をしており、断る勇気も必要なのでしょう。金銭的に必要なのもありますが、自分を成長させてくれる経験になると思うと、ついついもったいないと思ってしまいます。特に、講座やワークショップをやる仕事は様々な団体、場所、年齢層を対象とするので、それぞれに学びが多いです。場数はかなり踏んでいるのは間違いありません。

成りたい自分像はありますが、まだまだほど遠いです。学びや経験が足りません。この生きている間に達成できるかもわかりません。しかし、自分の成長はまだにしても、周りの環境は変わってきています。この佐賀という場所で、鑑賞していただく演劇、体験していただく演劇の両方を提供する機会は確実にこの6年間で増えてつつあります。

今年で40歳になる自分。後10年、20年、もしかすると30年で何を成し遂げることができるかという設計プランを立て始める必要があるのではないかと考えています。幕末・維新期に佐賀が排出した賢人達は、早い人で40代でこの世を去っているにも関わらず、でっかいことをなし得ています。その頃の人達と環境などが全く違う訳だから比べてはいけないけど、同じ40年という地球上の時間を過ごしたと考えると、何とも自分が甘っちょろいです。無駄に時間を費やしているのではないかと思います。

僕に出来ることは演劇とそれに関係することしかありません。その出来ることに命をかけて、この日本の明るい未来のために何をできるかを真剣に考えて、一日一日を全うしたいと思います。 もしかすると、「演劇で世の中を良くする」という自分の大きな目的は間違っているのかもしれませんが、きっと残りの数十年の人生を駆け抜けた後にしかわからないのでしょう。

とりあえずまた、節目の7月が来た時に、自分の志を振返ってみたいと思います。

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